外国為替市場の仕組み

外国為替市場のしくみはどうなっているの?

円を売ってドルを買う、あるいはユーロを売ってドルを買う、というように、異なる通貨の売買を行なう市場を「外国為替市場」といいます。外国為替証拠金取引(FX)や外貨預金などの外貨建て金融商品を利用している人、あるいは海外旅行や海外出張などで頻繁に外貨と円の交換を行なっている人たちにとって、異なる通貨の交換というのは、非常に馴染みのある取引行為ですが、実際、それを行なっている外国為替市場がどこにあるのかということを知っている人は、意外と少ないでしょう。

 

外国為替市場のイメージ

 

最近は、「くりっく365」を上場している東京金融取引所のように、外国為替証拠金取引を行なうための取引所も登場してきましたが、基本的に外国為替取引は「相対取引」といって、取引の当事者同士で為替レートのやりとりをし、お互いの了承の下に取引が成立しています。つまり取引所というものは存在せず、電話やコンピュータの通信回線を用いて、取引参加者のあいだで売り値、買値のやりとりを行ない、その時々の実勢に応じて、為替レートが決まっていくのです。

 

その外国為替市場ですが、大きく2つの市場に分かれています。「インターバンク市場」と「対顧客市場」がそれです。

 

インターバンク市場は、文字どおり銀行間で外国為替の売買が行なわれている市場のことです。そして対顧客市場は、銀行が個人、あるいは銀行以外の一般企業とのあいだで外国為替取引を行なう市場のことです。たとえば輸出企業が貿易取引で100万ドルを受け取ったとしましょう。当然、日本の企業は米ドルのまま従業員のお給料や、関連企業への支払いをするわけにはいきませんから、受け取った100万ドルを円に替える必要があります。

 

そこで、取引先の銀行に、100万ドルを売って円を買う外国為替取引を依頼します。取引を持ちこまれた銀行は、その100万ドルを買うとともに、その輸出企業に対して円を売ります。これが対顧客市場です。この時点で銀行は、100万ドルのポジションを抱えています。当然、このままだと円高が進んだとき、為替差損を被るのは銀行になりますから、それをできるだけ早く、他の市場参加者に売らなければなりません。そこで、インターバンク市場に参加している銀行のなかから、ドルを買いたがっているところを探して、100万ドルを買わないかと持ちかけます。そして、お互いに提示したレートに納得がいけば、そこで取引が成立します。

 

極めて簡単な説明ですが、このような取引を時々刻々と行なっているのが、外国為替市場なのです。もちろん、100万ドルを買った銀行が、まだ円安に行くと思えば、すぐに売らず、円安が進むまで100万ドルを持ち続けます。この判断をするのが、為替ディーラーと呼ばれる人たちです。加えて彼らは、顧客から持ちかけられた取引を仲介するだけでなく、銀行の自己勘定のなかで、自身の相場観によってさまざまな通貨を売ったり買ったりして、為替差益を狙います。これが為替ディーリングと呼ばれるものです。

 

このように、さまざまな市場参加者がそれぞれの事情に基づいて為替取引を行なった結果、為替レートが決まっていきます。ちなみに、インターバンク市場の為替レートは、その時々の需給関係によって常時、変動していますが、対顧客市場の為替レートは、午前10時段階で決められる「仲値(TTM)」に一定の手数料を加味して決められます。そして、その時点で決められた為替レートが、終日適用されます。つまり対顧客市場の為替レートは、基本的に動きません。ここがインターバンク市場と対顧客市場でやりとりされている為替レートの大きな違いです。

欧州債務問題は一段と深刻化しており、今週も対ドルは売り圧力にさらされる可 能性が高いとみる。先週はドイツ以外のユーロ加盟国の国債が軒並み急落し、イタリアの10年債利回りは危機的レベルとされる7%を突破したほか、スペインの10年債利回りも7%に接近する動きとなった。また、優良国のはずのフランスでさえ、10年債利回りの対独スプレッドが200bpを突破し、ユーロ導入後最大を記録した。イタリアやスペインがいずれ金融支援要請に追い込まれるとの見方が強まる一方、ECBによる周縁国国債の買い支えにも限界があり、事態はさらに悪化に向かう可能性が高いとみる。